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自然栽培の田力の米
農薬を使わないお米、肥料を使わないお米を宮城県から全国に発送します。

 自然栽培米のお届け

【2012年産の新米 出荷開始】

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 いにしえの品種、その野性味が自然栽培でよみがえります。
宮城県色麻町から

【2012年産の新米 出荷開始】

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 自然栽培のササニシキを天日干しにしてみました!おてんとの味わいをお楽しみください。
宮城県色麻町から

【2012年産の新米 出荷開始】

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 でんでんむしむしカタツムリ、自然栽培の六次産業を目指します!
宮城県石巻市和渕から

自然素材の農業資材
工場は津波で流された。だけど竹チッパーは10トン車の下から発掘できました!

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田力ノート

無農薬、無肥料稲作栽培の記録から
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萩/ハギ
マメ科ハギ属、秋の七草のひとつ



















 秋萩の散りの乱ひに呼びたてて鳴くなる鹿の声の遥けさ

 雲の上に鳴きつる雁の寒きなへ萩の下葉はもみちぬるかも

 雁は来ぬ萩は散りぬとさを鹿の鳴くなる声もうらぶれにけり 


 萩は『万葉集』でよく詠まれる花で、鹿や雁と併せ詠まれることが多い。萩が彩る静寂の秋に、鹿と雁の鳴き声が良く染みいるのだろう。









 萩は宮城野萩が最も美しいと言われる。そして秋の雁は、宮城にその多くが飛来する。それゆえに、萩と雁が織りなす万葉の歌は、宮城にこそ、その情感を深める。

 しかし、万葉の頃、宮城は未だ蝦夷の勢力が残る東夷の地であり、万葉歌の舞台があったとは思えない。

 この頃、雁は日本全国に飛来していた。それは、日本各地に、雁の外敵を防ぐ湿地が各所にあったからである。このような自然の大地は、江戸時代以降、順次開拓されていった。現在において、雁が羽を休めることのできる湿地は 数少なく、その大部分が宮城県北部に集中する。日本に飛来する雁の八割が、そこで越冬すると言われる。


注1)森と人との関わりに関係する記録を綴っています。
注2)黒文字は一般事項を、青文字は編者らの雑感を、茶文字は文献からの引用を記してます。
注3)場所の記載が無い写真は、宮城県加味地方の山林で撮影しています。

| 万葉カラー | 01:33 | comments(0) | - | pookmark |
ハス/蓮、はちす
ハス科多年性水生植物。





休耕田を覆うハスの花
 『遠藤農園』 にて(H21.8.26) 










伊豆沼にて(H19.8.26)



 宮城県北部には伊豆沼などのいくつかの大きな沼がある。

 これらは岩手から注ぐ北上川が宮城の平野に入り、その支流が低平な地形勾配のため十分に自らの流水を北上川に注ぐことができず、そして形成された湖沼群である。  昭和初期まで、この伊豆沼沿岸では染め物が営まれ、その水質は清浄であった。また湖岸には砂浜が広がっており、様々な魚介類を育みながら漁業を盛んにした。
 このように伊豆沼は人の営みに様々な恩恵を与えたが、一方で、その沿岸は常に水害の驚異に曝されていた。

 戦後になり、戦争直後の食料難を解決するため、伊豆沼の周縁部では少なからず水田開拓が行われ、さらに水害を解消するため、沼に接続する河川や沼に堤防が築造された。
 現在、伊豆沼では富栄養化による水質悪化が問題になっており、写真のようにハスが広がる風景も、湖沼の底にたまった「ヘドロが育んだ」結果である。ハスの広がる湖沼の景色は美しいものだが、この過程を知る人にとっては、また別の風景に感じられるのかもしれない。伊豆沼のハスは年々、その広がりを大きくしている。

 地元の諸団体は、この沼の水質を改善するため様々な活動を展開しているが、水質悪化の根本原因には、「水害」といった湖底の定期的フラッシュが無くなったことがある。

 人が生きる、この土台には常に自然の改変がある。「生きる」という意味を、常に自然は人に問い続けているのだろう。





ハスを利用したクラフト作品
農家民宿「たかまった(宮城県栗原市)」にて(H21.7.25)



 万葉の頃、ハスは「ハチス」と呼ばれていたようである。そして上の写真のように、ハスの花托は蜂の巣と良く似ており、このことからハスの語源を

 「ハチノス(蜂の巣)」→「ハチス」→「ハス」

 とする説がある。



【江戸期の記録から】

◆以下、農文協発刊「日本農書全集18 民間備荒録・巻之上」
(宝歴五年 建部清庵 著)より引用

「はすの根」
 味は甘く、薬物としての性質は平で、毒はない。煮る場合、鉄の鍋はよくないので、銅の鍋を用いるべきである。酢を少し入れて煮れば黒色に変わることがない。また生の根を搗いて砕き、水に溶かして沈殿させ、陰干しにして、その粉を、だんごや蒸し餅にする。葉はよくゆでて、飯の中に入れる糅とすべきである。また、生のはすの根を煮るときは、わらの灰汁か消炭を入れて煮るとよいといわれている。
 
「はすの若葉」
 五、六月にとる若葉のことである。よくゆでて飯の中にまぜて食べること。
 
 「はすの実」
味は甘く、薬物としての性質は平渋で、毒はない。内臓を丈夫にし、気力を増進させるので、蒸して食べればはなはだよい。搗いて砕いて米にまぜ、粥か飯にして食べれば飢えをしのげる。また、米の粉をまぜて蒸し餅、だんごとして食べるのも良い。


【万葉集から】

 ひさかたの、雨も降らぬか、蓮(はちす)葉に、
 渟れる水の、玉に似たる見む

(意味)そろそろ雨でもふらぬものか、ハスの葉に滴く、水玉を眺めたいのにな。

(解説)ハスは、その大きな葉も魅力の一つかもしれない。梅雨の頃、除々に大きくなる葉の上にお釈迦様のようにカエルが乗っている。
 そんなカエルと睨めっこしていると、葉の表面を滴が流れていく。この歌は、そんな子どもの頃の情景を思い出させる。

 ハスは有用な植物で、その根茎がレンコンとして食用になることは良く知られているし、先に紹介した『民間備忘録』や『ハーブ万四集』では、種子や若葉も食用になるとある。
 さらに『ハーブ万四集』では果実、種子、花托は薬用に、種子は数珠にも用いられたと紹介している。

引用:「ハーブ万葉集」
    大貫茂 著/誠文堂新光社




注1)森と人との関わりに関係する記録を綴っています。
注2)黒文字は一般事項を、青文字は編者らの雑感を、茶文字は文献からの引用を記してます。
注3)場所の記載が無い写真は、宮城県加味地方の山林で撮影しています。

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