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【2012年産の新米 出荷開始】

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 いにしえの品種、その野性味が自然栽培でよみがえります。
宮城県色麻町から

【2012年産の新米 出荷開始】

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 自然栽培のササニシキを天日干しにしてみました!おてんとの味わいをお楽しみください。
宮城県色麻町から

【2012年産の新米 出荷開始】

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 でんでんむしむしカタツムリ、自然栽培の六次産業を目指します!
宮城県石巻市和渕から

自然素材の農業資材
工場は津波で流された。だけど竹チッパーは10トン車の下から発掘できました!

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田力ノート

無農薬、無肥料稲作栽培の記録から
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日本の人口増加の歴史

評価:
本間 俊朗
山海堂
---
(1990-03)
コメント:日本の水田開発の歴史を河川による沖積平野の発展から考察する。このういった視点で日本の稲作の歴史を論じるは異色だが、本書が展開する水田増加の過程は大いに納得のいくものである。本書では弥生時代〜現在まで各時代毎に日本の水田面積を考察し日本人が米消費量を明らかにする。
 
 本書は山海堂出版だが、残念なことに同社は平成19年に倒産。このため、本書は通常書店で買い求めることができないが、アマゾンドットコムなど、インターネット通販で中古本を買い求めることができる。私は図書館から借りてきて本書を読んだ。

 書評で紹介したとおり、本書は沖堆平野の形成過程から、日本の水田面積増加を考察する。このような視点で日本の稲作史を論じたものは異色だが、日本の稲作の歴史を考えるにあたり不可欠な視点となろう。

 最初にこの本を読もうと考えたのは、マクロビオティックが提唱する「身土不二」の思想を検証しようと思ったからである。この思想では、健康な生活を送るために、自らが生活する地域で昔から産する食材を食にあてる、といった「地産地消」に通ずる考えを説く。

 本書では地形の変遷及び新田開発の歴史から各時代毎の水田面積を明らかにし、それを基に各時代毎に一人当たりの米消費量を算出する。結果、日本人が満足に米を食べることができた時代は限られた期間のみとわかる。

 米が十分でなければ、その不足分を稗、粟、蕎麦や麦などの雑穀やその他作物、あるいはドングリ食に求めただろうことが容易に想像できる。これが身土不二に対するのひとつの結論となる。つまり「バランス良く、地元の食材をいろいろ食べろ」と。

 ところでマクロビオティックでは「玄米」を食の基本に置く。白米食ではビタミンが不足し、甚だしくは脚気となる。白米ばかり食べていた江戸の町民や武士が罹った「江戸患い」がそれである。しかし玄米なら十分にビタミンが補える。そして古来、日本人は玄米食を基本としてきたと説く。

 しかしながら先の記述したとおり、伝統的日本の食は米以外の食物の配分が多かった。だから特段に玄米食をせずともそれで十分にビタミンが補える。一部町民や武士が江戸患い罹ったのは、貧しい農民に比較しては米食の割合が多かったからであろう。

 そもそも「伝統的」日本の釜は玄米を炊飯するのに圧力が不足する。玄米食が可能となるのは、圧力釜が登場する昭和後期からである。

 マクロビオティックはさておき、本書を読めば「地形の変遷」とは即ち「食料供給量の変遷」であり、「食料供給量の変遷」とは即ち「人口扶養量の変遷」とわかる。とするならば、平安朝が栄えたり、封建時代が訪れたり、あるいは戦国の乱世が訪れたりといった時代の変遷は、そもそもは地形の変遷をきっかけとして生じるものでなかったかと思えてならない。
 
 このように本書は日本の歴史を理解するうえでも、重要なファクターを提示している。その意味で本書はもっと注目されて良い。

 冒頭に記したとおり、出版元が倒産したから本書も絶版となった。大変残念なことであるが、いつの日か復刻版が登場し、本書が再評価されることを期待してやまない。

◆ 「日本の人口増加の歴史」を参考とした掲載記事

 ・稲作の歴史/日本の稲作の歴史2(弥生時代)

【記:平成21年1月3日】
| 参考文献紹介 | 01:33 | comments(0) | - | pookmark |
稲の日本史

評価:
佐藤 洋一郎
角川書店
¥ 1,575
(2002-06)
コメント:DNAやプラントオパールなど、豊富な研究実績から縄文時代における稲作可の能性を追求し、日本の稲作の起源を焼き畑に求めた。そして縄文文化にこそ自然を大切にし、逼迫感著しい現代の農業を打開するヒントがあると説く。
 
 本書では弥生時代の木製農具を復元し、これで実際に水田の耕作を試みたくだりがある。結果は木製農具が簡単に折れて使い物にならなかったが、これを読み、日本全土に水田が広がるには、鉄製農具の登場を待たねばならなかったことが想像された。

 著者は日本の稲作の起源を縄文時代の焼き畑に求める。一方、「稲作の起源」は、縄文の焼き畑稲作に否定的で、私もこれに同調する。このように考えるのは焼き畑による稲の直播栽培が困難だと想像するからだが、日本の焼き畑の歴史を調べれば、もう少し別の考えが得られるかもしれない。

 また本書では、古代、日本の稲は熱帯ジャポニカであったとし、この種は肥料がいらず、粗放な稲作でも収穫ができると紹介する。現在の稲作において所得向上を目指すためには、収量の増加よりも肥料など支出費削減が重要となるから、熱帯ジャポニカ型の稲は時代のニーズに合っている。このような品種の発掘が求められる。

 著者は「水田は地球に優しいか」の章で「水田の存在=環境保全」といった考えに疑問を呈する。著者が必ずしも水田の存在が環境保全にならないと考えるのは、現在の稲作には多量の農薬や化学肥料が投入されているからである。

 農薬や化学肥料は別として、私自身(本ブログ著者)も「水田の存在=環境保全」という言い方が好きでない。「環境」という口当たりの良い言葉の裏に、別の意図が隠されていることが多いことを経験的に知っているからである。

 縄文時代から現在まで、稲作は時代の要請によっていろいろと変化してきた。決して、水田稲作とは永久不変の存在ではなく、現在、時代の要請に合わせた新しい稲作が必要とされている。それを本書は教えてくれる。

◆ 「稲の日本史」を参考とした掲載記事

 ・稲作の歴史/稲作の起源

【記:平成21年1月2日】

| 参考文献紹介 | 12:31 | comments(0) | - | pookmark |
DNAが語る稲作文明

評価:
佐藤 洋一郎
日本放送出版協会
---
(1996-07)
コメント:稲の野生稲やインディカ種、ジャポニカ種など稲の品種の特徴と変遷をDNAレベルで考察し稲作の始まりを追求する。現在でも理想の稲作りは試行錯誤の連続だが、稲本来の性質が知れれば、新しい稲作のあり方も探求できる。
 
 長い粒の米がインディカ種で、短い粒の米がジャポニカ種かと思っていたら、そうではなくて短い粒のインディカ種もあれば、長い粒のジャポニカ種もある。本を読むたびに自分の常識が覆されるので、ゆえに読書は楽しく、止められないのもんです。

 この著書では、DNAレベルで米の進化を追求していきますが、どうもジャポニカ種とインディカ種は野生種の時点で別々の品種であったらしいことがわかり、そして同じ稲作文化圏とは言え、インドと東・東南アジア(日本、韓国、中国、インドシナ)では別々に稲作が始まったであろうことを推測しています。

 別途参考文献で紹介している「日本語はいかにして成立したか」では、米や藁など日本の稲作語はインドのタミル語に起源が求められるとしています。しかし、そもそも日本とインドの稲作が別々の起源を持つならば、このタミル語起源も、別の考察が必要なのかもしれません。

 私達一般人にはDNAレベルで稲と向き合うことはできませんが、本書のように研究者の専門的成果を一般人にもわかりやすくに紹介してくれた本は、貴重でありがたいものです。

◆ 「DNAが語る稲作文明」を参考とした掲載記事

 ・米の品種/野生稲
 ・米の品種/稲の種の起源
 ・米の品種/ジャポニカ種
 ・米の品種/熱帯ジャポニカ種
 ・米の品種/温帯ジャポニカ種
 ・米の品種/インディカ種

【平成21年1月2日】
| 参考文献紹介 | 12:25 | comments(0) | - | pookmark |
稲作の起源

評価:
池橋 宏
講談社
¥ 1,785
(2005-12)
コメント: 焼き畑の延長から始まったとすることの多い稲作の起源をイモの株分け栽培に始まるとした。確かに稲作は移植栽培といっ部分で粟や稗、麦といった雑穀と大きく異なる特徴を持つ。著者は稲の直播き栽培困難さを指摘し、焼き畑から水田稲作は生まれないとする。これは稲作の現場を知る人間にとっても大きくうなずける考えである。

  水田稲作は、他の作物と異なり、水田といった特殊な環境を作り出す。そして稲は通常、苗代で苗を育ててから、これを水田に移植する。このような栽培は、同じ穀物とは言え粟や稗、麦には見られず異質である。その一方で、インドシナ半島どで営まれる湿地でのイモ株分け栽培は、稲作と良く似た栽培形態を持つ。

 これから考えれば、稲作の起源は、稗や粟といった雑穀の延長線で始まったとするより、イモの栽培の延長で始まったと考えるのが自然である。さらに著者は稲の直播き栽培の困難さを指摘し、直播き主体の焼き畑農業から稲作が始まったとは考え難いとしている。

 たぶん著者は研究室だけでなく、稲作の「現場」を良く知っているのだろう。水田の維持がどれほど手間がかかり、そして稲の直播き栽培が高度な技術を要するかを知っている。現場に生きる一人として、著者の主張にうなずける部分が多い。

 本書では稲作の起源と考えたイモの株分け栽培に注目し、インドシナ半島や中国南部で栽培されるクログワイを紹介している。クログワイは農薬を使わない稲作の大敵となるが、このブログを編集する過程で、かつてクログワイが食料に供されてことを知って驚いたが、本書を読み、太古の時代、日本の水田では広くクログワイが栽培されていただろうことに確信を抱くに至った。

◆ 「稲作の起源」を参考とした掲載記事

 ・稲/ひこばえ
 ・米の品種/熱帯ジャポニカ種
 ・水田雑草/クログワイ
 ・稲作の歴史/稲作の起源
 ・稲作の歴史/水田の起源

【記:平成20年12月29日】
| 参考文献紹介 | 01:30 | comments(0) | - | pookmark |
日本語はいかにして成立したか

評価:
大野 晋
中央公論新社
¥ 960
(2002-04)
コメント:日頃何気なしに発する言葉一つ々に意味があり、歴史がある。そして日本語とは日本の歴史そものであることに気が付かされる名著。個人的に農業関連の参考資料として読んだため、瓜子姫の民話から、縄文期以降の日本農業の変遷を解き明かす過程を興味深く読んだ。
 

 この著書を読んで「代掻き」や「苗代」の「代」の意味が泥であると始めて知り衝撃を受けた。小さな頃から現在まで代掻きも苗代も何度も良く耳にしているが「代」がどういう意味なのか考えることもせず、なんと自分は言葉の意味を粗末にしていたか気がついたからである。代掻きが「泥掻き」だと知れば、「代掻き」の言葉だけで、その作業内容を良く理解できる。

 ちなみに「代」の意味は日本語とタミル語の比較対照表に出てくるだけだが、この著書では未だ曖昧模糊とした日本の農業創世記を言葉の変遷から解き明かす。また稲作に関わる言葉の多くが「代」と同様、タミル語と類似性があり、そのため、もともと日本の稲作が、外来の技術を基盤にし始まっただろうことが推測される。

 現在、日本の稲作の原点について、いろいろ調べていますが、日本語の原点と変遷を知ることができれば、より多角的に稲作の原点を考察できるものと確信しています。

◆「日本語はいかにして成立したか」を参考とした掲載記事

稲/米の語源
一般稲作/代掻き

【平成20年12月28日】
| 参考文献紹介 | 23:54 | comments(0) | - | pookmark |
日本農書全集

評価:
価格: ¥7,500
ショップ: 楽天ブックス
コメント:食の安全・安心が叫ばれる昨今、有機農業に挑戦する農家の方々も増えてきました。しかし有機農業は農薬を使わないゆえに試行錯誤の連続です。江戸時代、当たり前ですが農薬も化学肥料もありません。ゆえに、江戸時代に記録された様々な農業書には、現在の有機農業通ずる知恵が数多く秘められています。
 


 有機農業を行おうとする場合、江戸時代の各種農業記録は大変参考になります。これら農業記録は多くの場合、家訓的記録として残されたり、藩の殖産振興のために記されました。それゆえに中央集権国家となり、地域の多様性が失われていった明治以降の時代に比べれば、各種農業文献の内容は多様で、現在に通ずる様々なヒントが溢れているようです。

 農文協では全72巻の農書文書全集を発刊し、現代語に翻訳して現在に生きる私達でも容易に内容が理解できるよう提供しています。私自身も、毎回お世話になっております。とりあえず、二十巻程度揃えましたが(平成20年12月現在)、高価なので、なかなか全巻揃えるわけにいきません。あと十年かけて全巻揃えたいと思っています。

 それにしても江戸時代、これだけ農業記録を遺した農民達の底力を感じさせます。これら記録は、いずれも実践的であり、土に生きる人々の工夫や知恵はもちろんのこと、当時の人々の生き方そのものが伝わってきます。これは農業の記録ではありますが、日本人としての生き方、考え方そのものの記録なのかもしれません。

 なお書評では、ブログ設定の都合上「楽天サイト」にリンクされていますが、本全集は農文協より発刊されていますので、こちらのほうも、下記に紹介させていただきます。

日本農書全集

◆「日本農書全集」を参考とした掲載記事

稲/米の語源
一般稲作/苗代
農薬を使わない稲作/冬期湛水
水田雑草/オモダカ
水田雑草/クログワイ
水田雑草/マツバイ
水田雑草/ヒエ
害虫/イネドロオイムシ
害虫/ニカメイガ
害虫/イネツトムシ
水田と鳥/ツバメ

【記:平成20年12月28日】




| 参考文献紹介 | 21:11 | comments(0) | - | pookmark |